あかちゃんの姿勢について
だっこ・ねんね・あそび
胎児は、丸い子宮の中で羊水に浮かんでいます。子宮は柔軟性があるので、手足をまげたり伸ばしたり自由に動ける快適な環境です。丸い子宮の中では、脊柱のC字カーブが保たれています。
胎内では、産まれてから習得する一連の動作を予習するかのように、身体を動かして産まれる時を待っています。
出生後、原始反射を統合すると同時に筋力をつけて、自由自在に身体を使いこなせるように成長・発達していき、その中で美しい姿勢を獲得するのです。
産まれると、浮力がない世界に放り出される事になります。産まれたばかりは未熟で、重力に逆らって自由に動く筋力はないので、一時的に不自由になります。そのため姿勢を思うように保てなくなり、寝かされたように寝て抱かれた姿勢のまま過ごす事になります。
スタートの時期はとても大切です。
あかちゃんが未熟な間は、抱く時、寝かすとき、授乳の時、遊ぶ時、その時々に注意が必要です。あかちゃんの身体に無理がないか、心地よいのか、意識してあげましょう。
特に首が据わる頃までは、脊柱のC字カーブが保てるように気をつけます。あかちゃんが順調に能力を高めていく為に重要な事です。胸椎の彎曲は、この時期脊柱のC字カーブが充分保たれる事で出来上がり、そこから頚椎の彎曲・腰椎の彎曲と美しい脊柱をつくられます。反り・歪んで過ごしていては、自然な彎曲を形成するのは難しいのです。また、不自然な彎曲ができると、将来の健康に支障をきたす原因になりかねません。
腰回りの筋力が未熟で、しっかり這ったり座ったりできない時期に、負担のかかる姿勢で過ごさせていませんか? あかちゃんに、しっかりと筋力がつけば自力で座り、立ち上がり、歩きだします。大人はそれまで待ってあげる。これも大切な子育てなのです。
現代は、様々な心配事に対して、様々な商品で対応しようと便利??なものが出回っています。子育て用品が大人向け商品であったり、商品自体を使いこなす事が、逆に大変だったり、、、
そのあかちゃんの成長のペースに合わせて、しっかり身体をつくっていける様に見守っていきましょう。